幹細胞培養上清のチカラと安全性
幹細胞培養上清のチカラと安全性
目次
①幹細胞治療と幹細胞培養上清の違い、どんな効果があるの?
②幹細胞培養上清の安全性
③出産時の臍帯保管と培養上清製造
①幹細胞治療と幹細胞培養上清の違いと効果
幹細胞を使う治療と幹細胞培養上清を使う治療は同じではありません。
幹細胞治療は主に白血病やリンパ腫で用いられます。
それ以外には神経損傷、糖尿病、肝臓疾患、関節損傷、損傷治癒など様々な効果が期待され、臨床試験が行われています。
私の前職の周産期センターでは、低酸素脳症が疑われる生まれたて赤ちゃんに、その赤ちゃんの臍帯から採取した臍帯血の幹細胞を投与することで脳性麻痺へとすすむ脳のダメージを減らす臨床試験に関わっていました。
幹細胞が投与されると、様々な成長因子やサイトカインなどをエクソソームという形で幹細胞の外に分泌します。
幹細胞培養上清は幹細胞を増やす培養液の上澄み部分を指します。この上清には成長因子やサイトカイン、エクソソームなどを含みます。
これらの成長因子やサイトカインが作用するという意味では幹細胞治療と同等の効果が期待されています。
幹細胞治療では原則として本人の幹細胞を用いますが、他人の幹細胞を投与するときには、拒絶反応をおさえる免疫抑制剤が必要となります。
幹細胞培養上清は細胞成分を含まないため、他人の幹細胞上清を投与しても拒絶反応が起きないので安心です。
実際に投与した方はこのような変化を感じておられます。
・関節や腰や足の痛みがなくなり、動きやすくなり体力が回復する
・体の重い倦怠感や動悸症状が良くなる
・可動域が広がり、スタミナが高まる(運動選手)
・夜間熟睡でき、起床時の回復感が高まる
・眼の疲れやすさ、見えやすさが改善する
・朝まで飲んでもバテないスタミナがつく
様々な期待される作用
- 活性酸素除去作用(疲労回復、生活習慣病予防等)
- 組織修復作用(肝障害、肺炎等)
- 神経細胞修復、再生作用(脳梗塞、脊髄損傷等)
- 免疫調整作用(アレルギー疾患、自己免疫疾患等)
- 卵機能改善作用(更年期障害・更年期症候群、月経不順、不妊症、卵巣機能不全等)
- 血管再生、血管新生作用(動脈硬化病変の改善、進行予防、ED等)
- 骨再生作用(骨粗鬆症、歯肉炎等)
- 糖代謝改善(糖尿病等)
- 体内の幹細胞分化促進作用
- 新型コロナ感染あるいはワクチン投与後後遺症の改善
当院ではこちらの培養上清を採用しています
脂肪由来の幹細胞上清(アインプロス™)30ml点滴価格495,000円(税込み)
アインプロス研究開発機構:一般社団法人Advalife Science Advalife Science (ads.or.jp)
提携医療機関:シンクレア銀座クリニック (s-gc.jp)
②幹細胞培養上清の安全性
幹細胞治療は再生医療法という法律で厳しく規制されていますが、幹細胞培養上清は法律で規制されていません。そのため、様々な会社がそれぞれのやり方で上清を製造しています。幹細胞培養上清は医療としての治療効果がまだ確立していないので、安全であることが用いる上での大前提となります。安全な製品を見分ける上では、製造方法が厳しく問われる製造物責任保険がみとめらたものが安心です。
③出産時の臍帯保管と培養上清製造
出産時に臍帯を保管しておくと、その臍帯の一部を使って幹細胞培養上清をつくり、保管者の家族が投与を受けることができます。2023年6月よりステムセル研究所がこの家族上清サービスを開始しました。家族の臍帯から作った幹細胞培養上清なら、より安心して使用できるのではないでしょうか?