生理痛を低用量ピル使わずに和らげる
生理痛を低用量ピル使わずに和らげるには
生理痛がつらくて、生活・仕事・学校に支障をきたす方が産婦人科を受診すると、月経困難症という病気だと診断されます
病気だとすれば薬での治療が必要となり、多くの場合低用量ピルをすすめられます
低用量ピルは排卵をさせないようにするので、本来女性に備わるホルモン変動をおさえ、妊娠に近い状態に保つため、偽妊娠療法ともよばれます
低用量ピルを使うと、たしかに生理の経血量が減り、生理痛が楽になることがほとんどです
そして、男性ホルモンが増えにくくなりにきびができにくくなる一方で、性欲や活力が下がりやすくなることもあります
本来、排卵直前には女性ホルモンをたくさん出して、女性らしさや性欲が高まりやすい時期です
また、排卵後には黄体ホルモンが高まり、むくみやイライラが出やすくなります
月経直前には女性ホルモンと黄体ホルモンが減り始めるため、相対的に男性ホルモンが優位となり活力が高まりやすい
このような生理周期にあわせた様々なホルモンの変動が、女性の体調や気分に影響をあたえます
月経前症候群のようにつらく感じる時期もあれば、活力が高まりやすい時期もあるのです
低用量ピルでこのホルモン変動をおさえてしまうのではなく、つらい時期の症状を和らげ、活力のある時期を活かすようにできたらいいな、と思いませんか?
おすすめの対策
① よもぎ蒸し
肩こりと同じように、子宮の血行が滞ると、子宮の筋肉の痛みを感じやすくなります
子宮を温めることで、子宮の血流と子宮筋肉の動きをよくして、生理の痛みを和らげ、生理の経血量を減らします
また、不安やストレスで緊張が高まっているときには生理痛がきつく感じやすくなりますが、よもぎ蒸しでリラックスすると、つらさが和らぎます
②布ナプキン
使い捨てのナプキンを布ナプキンに変えると、生理の経血がさっとでて、早く終わる体感に変わります。布ナプキンをあてていると、デリケートゾーンが温かく感じ、生理の痛みが楽になることが多いです
また、デリケートゾーンが蒸れにくいので、かゆみや腫れなどのトラブルが減ります
③ 漢方(芍薬)
当帰芍薬散、芍薬甘草湯など芍薬の成分が子宮の筋肉が収縮するいたみをやわらげるので、生理痛があるときに痛み止めのかわりに使うことができます
④ ミレーナ
黄体ホルモンを出す子宮内リングをいれておくと、子宮内膜がうすいまま保たれるので、生理の量が減り、痛みが楽になります
飲み薬を毎日飲まなくていいですし、ピルと違って血栓症のリスクがないため、40歳台以上の方にはよりおすすめです
低用量ピルをやめてみたいけど、生理痛が強くなるのがこわくてやめられない方は、お気軽にご相談くださいね。